2015年12月15日火曜日

シャトー・ラトゥールより、フレデリック・アンジェラ社長が来日!

メドックの格付第1級、シャトー・ラトゥールより、
オーナー・ファミリーのフローレンス・ロジェールさんと、
社長のフレデリック・アンジェラさんが来日。
それに合わせて開催したシャトー・ラトゥール・マスタークラスは、
プロフェッショナルの方を中心に70名のお客様で賑わいました。

















↑社長のフレデリック・アンジェラさんと
 オーナー・ファミリーのフローレンス・ロジェールさん。

ラトゥールの成功の秘訣は、まずは何と言ってもテロワール。

 「ブルゴーニュでは、区画やアペラシオンごとにキャラクターが分かれています。
  ボルドーでは一つのシャトーが管理する畑の面積が広いため、
  そうした認識があまりありませんが、
  シャトー・ラトゥールでは、ブルゴーニュのように区画ごとに管理しています。
  畑ごとの区別化、理解が大切なのです」

とアンジェラさん。

特にシャトー・ラトゥールの畑で特徴的なのが、
ジロンド河にほど近い、47haの“ランクロ”と呼ばれる歴史的な畑。

 「ランクロは素晴らしいキャパシティがある畑で、
  いろんな気象条件に耐え得る力を持っており、
  この畑のブドウがグラン・ヴァンにブレンドされます。
  (一部はレ・フォール・ド・ラトゥールに使用)」

2007年からは、ランクロでは9頭の馬を飼い、
馬が畑を耕しているそうです。

シャトー・ラトゥールが手がけるのは、
シャトー・ラトゥール、セカンドのレ・フォール・ド・ラトゥール、
サードのポイヤック・ド・ラトゥールという3種類のワイン。
同じチームがこれらのワインを手がけています。






















ちなみにラトゥールでは、飲み頃のヴィンテージをリリースしたいと考えており、
2012年ヴィンテージからプリムール販売を行っていません。

“飲み頃”へのこだわりは、
グラン・ヴァンのみならず、ポイヤック・ド・ラトゥールについても同様。

ポイヤック・ド・ラトゥールは、今年2011年をリリース。
その前の2010年ヴィンテージは、まだまだ若いと判断し、
再来年の2017年にリリース予定だとか。
シャトー・ラトゥールでは、サードワインですら、
7年間も熟成させて飲み頃を届けたい、との想いがあるのです。






















最後の質疑応答で、
100年の歴史を誇る寿司屋の4代目ご主人の方から、
「モットーにしていることを教えてください」との質問が。

アンジェラさんは、

 「チャレンジを恐れないこと。
  ラトゥールのパーソナリティを考えつつ、
  革新を恐れず、今だからできることをやりたい。
  昔に遡るべきことと、今だからできることをミックスすることが大切です。」

と力強い口調で即答していただきました。
シャトー・ラトゥールでは来年にはビオ認証取得を検討しているとのことで、
これはメドック特級格付1級シャトーでは初の試み!
ただし、ランクロのみならずラトゥール全体で取得する必要があり、
大変難関ですが、挑戦中だそうです。

アンジェラさんは社長に就任した1998年の直後の
1999年から2003年までシャトーに大規模な設備工事を行い、
醸造蔵、熟成庫、ストックスペースの全改築を実施。
もともと偉大なテロワールを有しながらも細部にこだわり、
「さらに上を目指したい」と、様々な先鋭的な改革を行っています。

圧倒的な存在感を放つシャトー・ラトゥールの味わいの源泉が感じられるような、
熱い熱いひとときとなりました。

▼来日に合わせた蔵出しバックヴィンテージも続々入荷。
 シャトー・ラトゥールの特集はこちら▼
http://www.enoteca.co.jp/item/list?_label=LAT

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