「2015年ボルドープリムール」。
「プリムール」とは、樽熟成中のボルドーワインを先行予約販売することで
エノテカは日本で初めてこのプリムール販売を開始したパイオニア。
毎年販売しているプリムールですが、
実は2015年のボルドープリムールは、近年稀に見る盛り上がりをみせています!
1995年、2005年は言わずと知れたグレートヴィンテージ。
ボルドーでは「5」が付く年は偉大な年という噂があり
今回もご多分に漏れず、素晴らしい出来という評判なのです。
この2015年は、イギリスのワイン専門誌『デキャンター』の顧問エディター、
スティーブン・スパリアー氏に「ボルドーの復活を見た」と言わしめたヴィンテージ。
彼は「すべての要素で満足のいく、まさに“大本命”に相応しい出来であると断言しています。
↑『デキャンター』2016年6月号の「ボルドー2015年」特集
また、「ワインレポート」によると、
元ワインスペクテーター誌のジェームス・ザッケリングは、
16銘柄に100点満点を付け、
「ボルドー2015は2005や2000に比肩するファンタスティックな年」と表現した模様。
また、プリムールに対して批判的と目される
イギリスの女性評論家の大家、ジャンシス・ロビンソンですら
「2015年はこの5年間で初めてボルドー人が大騒ぎする価値のあるヴィンテージだと言える」
とコメントしているほどです。
エノテカでも、今春ボルドープリムールの試飲に参加したバイヤーが
トップシャトーにインタビュー。以下、そのコメントをご紹介します。
シャトー・マルゴー
2005,09,10年と並んで偉大なヴィンテージの特徴をあわせ持っています。
↑オーレリアン・ヴァランス氏
「シャトー・マルゴーにとって、まさに歴史的なヴィンテージです。
グラン・ヴァン用にリザーヴされているのは全生産のわずか35%で、
最高峰のヴィンテージの中では最も厳選した年と言えます。
カベルネ・ソーヴィニヨンの活力と強さは例年以上になりました。
これまでのヴィンテージと比較するのはほぼ不可能ですが、
2005 年の力強さと2009 年の肉付きのよさ、2010 年の緻密さを
同時に思い出すかもしれません。
そして何より、シャトー・マルゴーの比類ない魅力もあわせ持っています。」
シャトー・ポンテ・カネ
ビオディナミの効果により見事な完熟ブドウが収穫できました。
↑メラニー&アルフレッド・テスロン氏
「ポンテ・カネでは、年を追うごとにブドウの成熟が早まっており、
これは明らかにビオディナミの効果によるものです。
10 月3 日、最後のブドウの摘み採りが終わると同時に雨降りの時期に突入したため、
我々はいかに幸運に恵まれているかを実感することになりました。
優れたワインを造り続けていくためには、自身の伝統を最大限に尊重すると共に、
私たちの土地に備わったテロワールを、
より最高の形で表現していくことが重要だと考えます。」
シャトー・オー・ブリオン
類稀なるバランスを備えた記念碑的ヴィンテージ。
↑ジャン・フィリップ・デルマス氏
「例年の約半分という少雨と高い気温が続いた2015 年。
ぺサック・レオニャンは7 月の雨がブドウのフレッシュさを保ち、
気温の寒暖差が色付きを助けたおかげで見事に完熟。
収穫は長い時間をかけて区画単位で慎重に行いました。
ブドウは例年以上に豊満な果実味をもち、オー・ブリオンの歴史の中でも
類稀なるバランスを備えた記念碑的なヴィンテージとなりました。
また、白ワイン用のブドウは見事に熟し、フレッシュさと長期熟成の
ポテンシャルを備えた素晴らしいものになりました。」
ジャン・ピエール・ムエックス
「来たれ! 太陽が高らかに我々に語りかける。」
― ルコント・ド・リール(19世紀フランスの詩人)
↑クリスチャン・ムエックス氏
「ブドウの色付きは、ポムロル、サン・テミリオンにおいて、概ね平年並み。
8 月後半から9 月の頭に入ると、暑い日々が戻り、
10 月1 日には全ての収穫を終えました。
このヴィンテージで最も成功した産地の1 つがサンテミリオン。
特にシャトー・ベレール・モナンジュはその中でも極めて純朴で
無駄のないミニマリズム美を備えるスタイルとなりました。
複雑な赤系果実やミネラルなど大地の息吹を感じさせてくれる香りに、
艶やかで滑らかな味わいの余韻が永久に続きます。」
▼ボルドー2015プリムールの特設ページはこちら▼
http://www.enoteca.co.jp/primeur/index.html