2015年5月6日水曜日

ワインをめぐる物語に酔いしれてみませんか?

ゴールデンウィークも終盤に差し掛かってまいりました。
たくさん遊んだ連休後の週末は、
家でまったり、ワイン片手に読書でもいかがですか?

今回はそんな読書にぴったりの本をご紹介。















『葡萄酒物語 ワインをめぐるとっておきの17話』
文・安齋喜美子 絵・宇野亞喜良 / 小学館

本書は、ワイン&フードジャーナリストの筆者・安齋喜美子さんが
グレース・ケリーやシャネル、ナポレオン、コッポラといった
歴史上の人物にまつわるワインを取り上げ、
史実をもとに想像力をめぐらせながら、
ワインとその人物への愛に溢れる物語を紡いでいます。


例えば、「ルイ・ロデレール」のシャンパーニュをめぐる物語。
『星の王子さま』で知られるフランスの著名な作家、サン=テグジュペリは
若いころからシャンパーニュを愛飲しており、
中でも「ルイ・ロデレール」がお気に入りだったとか。

サン=テグジュペリは、飛行士としても有名でしたが
第二次世界大戦下の1944年、偵察に旅立った後消息を絶ちます。
その行方は永らく不明とされていましたが、
その機体探索に乗り出した一人が、他でもない、
ルイ・ロデレール社の前社長、ジャン・クロード・ルゾー氏でした。


本書では、この偶然のつながりを足掛かりに、
サン=テグジュペリとその妻、コンスエロの愛について物語を紡いでいきます。






















大勢で、または一人でひっそりと。
ワインはどんな時にも楽しむことのできる飲み物。
偽りのない個人の嗜好が表れるからこそ、
ワインにスポットライトを当てると、人物の別の物語が見えてくるのですね。

こうした物語に添えられる
宇野亞喜良さんの想像力をかきたてる美しいイラストも見事!
何度も読み返したくなる魅力に溢れています。

本書を読むと、飲みなれたシャンパーニュも格別の味になりそうです。

週末はワイン片手にじっくりと、ワインをめぐる物語に酔いしれてみませんか?


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