2016年4月17日日曜日

4月17日、今日は何の日?

4月17日、本日は何の日かご存知ですか?

本日は「マルベックの日」。

なぜ、本日4月17日がマルベックの日なのかというと、
アルゼンチンで農学研究所と農学学校の創設を求める法案が
州議会に提出されたのが1853年4月17日だったそうで、
この日をマルベックの発展を祝す日にしたい、
ということで制定されたそうです。

マルベックと聞くと、
アルゼンチンワインを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ボルドーワインやフランス・南西地方カオールのワインを思い浮かべた方は
フランスワイン通ですね。

今やアルゼンチンワインを代表するブドウ品種、マルベックは
1800年代後半にフランスから持ち込まれました。

















1800年代にはボルドーでブレンド品種として
多くのシャトーが使用していたマルベックですが
病害虫に弱く、次第に廃れていきました。

また、カオールは別名「黒ワイン」とも言われ、
野性的で荒々しいほどのタンニンが特徴。
飲み頃になるまで長期熟成が必要なワインとして知られています。

ところが、アルゼンチンに持ち込まれたマルベックは、
アンデス山脈の麓という高地での栽培によって
(アルゼンチンではほとんどのブドウが
標高700m~1,500mという信じられないほどの高地で栽培されています)
独自の進化を遂げます。

昼夜の寒暖差が激しく非常に乾燥しているアルゼンチンでは
過酷な環境であるが故、病害虫がつかず、
そしてブドウの果実が種までしっかりと熟すことで
荒々しいタンニンは押さえられ、
凝縮感が際立つ丸みのあるワインが生み出されるようになりました。


















チリのカベルネ・ソーヴィニヨンしかり、
ヨーロッパから持ち込まれて新天地で成功したブドウ品種は数あれど、
まだまだ本家の方が知名度も人気も上、
ということが多いのも事実。

本家フランスから換骨奪胎して成功を収めた
マルベックのようなブドウ品種は他にないかもしれません。

アルゼンチンが国を挙げて世界中でプロモーションをしているのも納得。
それだけ自国のマルベックに自信があるのですね。


さて、アルゼンチンというと牛肉大国。
もちろんマルベックは牛肉ととても相性がいいのですが、
実は、魚や野菜料理にも合うということをご存知ですか?

先日、ボデガ・ノートン社のマイケル・ミュラーさんが来日した際、
マルベックのワインに合わせた料理の一つに「スズキのグリル」がありました。

「白身魚とマルベック!?」と思いましたが、
甲殻類からとった濃厚なソースを合わせたやわらかいスズキは、
濃厚だけれどシルキーなタンニンをもつマルベックと、抜群の相性でした。
魚料理と合わせる際には、フレッシュさが際立つよう、
ワインの温度を低め(16℃~)で提供することがポイント。

また、現地では、
暑い日にはマルベックをクーラーで冷やして飲むそう。
タンニンがまろやかだからこそ、冷やしてもざらつきは一切感じません。
なるほど、これは日本でも真似したい楽しみ方です。

アメリカではすでにマルベックブームが来ているそうですが、
合わせる料理の幅が広いマルベックは、日本でもブームが来そうな予感。


では、おすすめのマルベックをいくつかご紹介します。




















マルベック・レゼルヴァボデガ・ノートン

1,900 円 (2,052 円 税込)


こちらは、オーストリアのスワロフスキーが所有するワイナリー
ボデガ・ノートン社が造る1本。
ワインメーカーは、南米で初めて
「ワインメーカーズ・オブ・ザ・イヤー」を獲得したホルヘ・リッチテッリさん。
アルゼンチンを代表するワイナリーの一つです。

樹齢80年以上という高樹齢のマルベックを使用。
華やかでよく熟した黒系果実の香りと
ヴェルベットのような舌触り。

アルゼンチン産マルベックの実力を知るには
ぴったりの1本です。






















プリヴァーダボデガ・ノートン

3,000 円 (3,240 円 税込)

こちらは、マルベックに
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロをブレンドした
ボルドースタイルのワイン。

マルベックならではの華やかな香りと丸みのある果実味に
カベルネのしっかりとした骨格が加わり
凝縮感がありつつも、非常に洗練された味わい。

マルベックを使ったワインの真骨頂というべき
世界クラスの赤ワインです。
ぜひ一度お試しください。



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