昨今、料理本は星の数ほどあれど、
「ビオワインの生産者がつくる」料理のレシピ本というのは、
初めてのジャンルではないでしょうか?
今回は、そんなユニークな料理本のご紹介です。
「フランス郷土料理の発想と組み立て
ビオワインの生産者15人がつくる50品のレシピ」
編者 鳥海美奈子/出版 株式会社 誠文堂新光社 定価2,600円+税
編者の鳥海さんは、ノンフィクション系の雑誌記者として活躍され、
2004年からフランス・ブルゴーニュ地方やパリに滞在して、
フランスのワインや食について執筆されている方です。
本書では、ボルドーのポンテ・カネやアルザスのマルク・テンペ、
シャンパーニュのルイ・ロデレール、ブルゴーニュのフランソワ・ミクルスキといった
名だたるビオワイン生産者を取材し、そのワイン造りや自慢の料理が
美しい写真とともに掲載されています。
例えば、フランソワ・ミクルスキを訪ねたページでは、
ワイナリーで日頃クレマン・ド・ブルゴーニュと一緒に楽しむというさくらんぼのタルトを紹介。
ワインに合わせるために、砂糖は少なめにするのがポイントとのこと。
実際にワイナリーを訪問して取材しているからこそ知ることができる、
生産者のユニークなマリアージュに心躍ります。
また、ワイン造りのこだわりに対する取材も丹念にされており、
ワイナリー訪問記としても楽しめる、ワイン好きには嬉しい内容。
ワイン生産者が造る料理とワインとの組み合わせはとっても自由で、
新しいマリアージュの発見がたくさんあります。
それともう一つ、
レシピがシンプルでつくりやすそうなものが多いのもポイント。
是非、ご自宅での料理とワインのマリアージュの参考にしてみてはいかがでしょうか。
▼ミクルスキのクレマン・ド・ブルゴーニュはコチラ
http://www.enoteca.co.jp/item/detail/FA3033282300
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