2015年9月2日水曜日

中国「WINE100」にてエノテカが“ベスト・ワイン・リテーラー”受賞!

本日は嬉しいニュースをご紹介!!

エノテカ株式会社の中国子会社である
爱诺特卡酒业贸易(上海)有限公司(ENOTECA China)が
2015 年8 月24 日(月)に、中国で開催されたワインコンペティション
「WINE100」において、「ベスト・ワイン・リテーラー」賞を受賞しました!!








↑画像は「wine100」サイトより

「WINE100」は、中国のワイン消費を促すために
2012 年より始まった、中国初のプロ向けワインコンペティションであり、
中国において最も影響力があり信頼されるコンペティションと言われています。

今回エノテカが受賞した「ベスト・ワイン・リテーラー」は、
第4 回目となる今年新設された賞で、
中国において信頼できるリテーラーを市場に紹介するための賞だそう。

中国にある126のインポーター・小売業者が参加したというコンペで
初であり唯一という「ベスト・ワイン・リテーラー」賞を受賞という名誉。















↑ワインショップ・エノテカ ifc上海店

「WINE100」では、

中国をはじめ、香港、韓国、シンガポールなどアジアで幅広く店舗を展開している
エノテカは、世界のトップ生産者と長期にわたる信頼関係を築いており、
種類豊富で上質なワインをお客様に提供している。
“For All Wine Lovers”を経営理念に掲げ、世界のお客様のために
できる限りのサービスを提供している。

とありがたいお言葉を頂戴しました!

また、18の国から1,000本近いワインがエントリーし、ワインを選ぶ部門では、
コストパフォーマンスが高いワインに贈られるベスト・バイ賞
(各国より1アイテムずつ)にて、
エノテカの1本がベスト・バイ・イタリア賞(赤ワイン)を受賞!
 
 
★ベスト・バイ・イタリア賞受賞!★
 




 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
中国は、今や世界第5位のワイン消費国。
まだまだワインの消費量は伸びているようで、
2018年までには24%ほども成長するという予測が立てられているとか。
また中国ではワイン生産量も伸びており、現在は世界第8位!
 
とどまることを知らない中国でのワイン人気。
そんな熱い市場で認められたということは、とっても励みになります(^^)
 
もちろん、日本のワインラヴァーの皆様にも
ますます素敵なワインライフを楽しんでいただくために、
質の高いワインと情報を提供すべく精進してまいりますので、
これからもどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
 
 
 
 


2015年8月25日火曜日

文学ワイン会「本の音 夜話(ほんのね やわ)」 小説家・柴崎友香さん登場!

先月、第5回文学ワイン会「本の音 夜話」が
ワインショップ・エノテカ 銀座店 カフェ&バー・エノテカ・ミレで開催され、

小説家の柴崎友香さんにゲストでお越しいただきました。
















昨年『春の庭』で第151回芥川賞を受賞した柴崎友香さん。
先日、お酒に関する小説の対談をされた際に、
ご自身の小説が実はほぼ、飲み会を描いていることに
改めて気付いたとか。
デビュー作『きょうのできごと』に始まり最新作『パノララ』まで、
どの小説にも人が集まり、食べて飲んでいるシーンが登場します。

 「飲み会など複数の人がいて、そこにあるいろんな人間関係を書くのが好きなんですよね。
 一対一の深い抜き差しならない関係よりは、
 複数の中によく知らない人がいたりとか、初めて話す人もいたり、
 そんな濃淡のある人間関係の面白さみたいものを書きたい、
 という気持ちがずっとあります」

柴崎さんの最新長編小説は、『パノララ』。
タイトルは、パノラマ写真に由来します。
作中には、ワープ(瞬間移動)や同じ日を2回繰り返すといった、
少しだけズレた世界に飛ぶ超常現象が登場します。






















『パノララ』/柴崎友香
講談社 定価1800円+税



「謎のことってけっこう日常生活の中にあるけど、
 それを気にしていると進めないから、人は世界を整理して捉えていると思うんです。
 でも、世界はもっと複雑で可変的なもの。

 例えば同じ場所で同じ体験をしても、
 人によって覚えていることや見ているものは違う。
 『パノララ』は、それぞれが違う世界の捉え方をして生きていて、
 そこでやっぱり軋轢が起こってくる、という人間関係を描いてみたかったんです」 
















この会で、柴崎さんに合わせて供された赤ワインは、
スペインのワイナリー、トーレスが造るセレステ・クリアンサ。
ワイナリーから見える美しい星空が描かれたラベルが印象的なワインです。





















このワインは、柴崎さんのご著書『星のしるし』『星よりひそかに』など、
タイトルに“星”がよく付けられていることや、
『きょうのできごと、十年後』の舞台がスペインバルであることからセレクトされました。

























「星は好きで、星柄の服とかも多いです。
そこはやっぱり(柄ものが好きな)大阪人なもので。笑」

ご自身がおっしゃるとおり、大阪ご出身の方らしいサービス精神豊かなお話は大変面白く、
会場から大きな笑いを呼んでいました。
ご自身の創作について詳しくお話いただいたほか、
『パノララ』の一節も朗読していただき、
終始、柔らかな柴崎さんのお人柄に包まれたトークイベントとなりました♪


☆次回の「本の音 夜話(ほんのね やわ)」は、2015915日(火)に開催いたします。

ゲストは、歌人の穂村弘さんです。どうぞお楽しみに!

2015年8月19日水曜日

ル・モンド紙が絶賛するワインのコミック・エッセイ『じいちゃんが語るワインの話』

本日はとっておきのワイン本をご紹介します♪

それがこちら。




















『じいちゃんが語るワインの話 ブドウの年代記』
/フレッド・ベルナール 田中裕子訳
株式会社エクスナレッジ 本体 1,900円


「―グラスの中には、人生そのものが入っているんだ―」

という何とも魅力的な帯が付けられた本書。

「コミック・エッセイ」として紹介されているように
漫画とエッセイが交互に挿入された、ユニークな形態の本です。

その内容は、
「ブルゴーニュ地方のワイン醸造家の長男として生まれながら家を継がなかった著者が
ワイン造りをしていた90歳になる祖父から、ワインに関するよもやま話を聞き書きする」
というもの。


















本書の魅力はなんといっても、著書の祖父である90歳の「じいちゃん」!
いつもひょうひょうとしていながら、ワインを愛する情熱は並々ならぬものがあります。

そんなじいちゃんが食事中に喉を詰まらせてむせた時に、家族が水を飲ませたところ

「死にかかってるってときに なんで水なんか飲ませる!!
 いいか どうせ死ぬならワインじゃ ワインを口に入れて死ぬ!
 よーく覚えとけ!」

と言って家族に呆れられたエピソードがあるほど。

「ワインは人類が作ったもっとも素晴らしい飲み物だ 
 だがみんなあれこれ余計なことを言い過ぎる」

スノッブな批評家が大嫌いなじいちゃんは、
頭ではなく、身体の芯からからワインを愛しているようです。

ブルゴーニュ地方のワイン造りや、ヴィニュロン達の日常。
そして第二次世界大戦中にドイツに占領されていた時のエピソード。
90歳のじいちゃんの語りを通して、ワインにまつわる様々な様々な話が
とっても味のあるイラストや地図を通じて語られます。

まさに人生と結びついたワインの話。
フランス人の醸造家一家の著者だからこそ描けた物語です。

読んだ後はなんだか温かい気分になって、家族とワインを囲みたい気分に・・・。
じいちゃんは、人生で死ぬまでに飲めるワインは「ざっと4万本」(!)と計算していましたが、
そんな90歳のじいちゃんのワインへの愛を目の当たりにすると
自分はまだまだ!などと思ってしまいます。

そうそう、このじいちゃんのワイナリー、エノテカでもお馴染みの、
クレマン・ド・ブルゴーニュの名門「パリゴ・エ・リシャール」でした。
パリゴファンの方も、是非読んでみてください♪

▼パリゴ・エ・リシャール▼
http://www.enoteca.co.jp/item/list?_producer=253








2015年8月11日火曜日

日本のアラフォー女性に「フランチャコルタ」ブーム到来?!

イタリアを代表するスパークリングワイン「フランチャコルタ」。
先日世界遺産に制定されたフランスのシャンパーニュ地方に次ぐ
イタリアが誇るスパークリングワインの銘醸地です。

ただその品質とは裏腹に
「フランチャコルタ」という名前は、シャンパーニュと比べても
まだまだ知名度が高くありません。

ところが今夏、ちょっとしたフランチャコルタブームが来ているようです!












最新号の『ミセス』2015年9月号では

「今、話題のスパークリングワインを生み出した
 フランチャコルタを訪ねて

と題して、なんと10ページにわたってフランチャコルタの特集が組まれています。














『ミセス』2015年9月号 / 文化出版局

特集では、フランチャコルタ地方の贅沢なリゾート地、
ワイナリー、レストラン、そして世界遺産として有名なブレシアの町並みなどが
取り上げられ、フランチャコルタ地方の魅力を案内。


「イタリア流に毎日気取らず楽しみたい“普段着のワイン”。
 日常にこそ豊かさを求める、
 今の感性に合うのがフランチャコルタです。」
 ~紙面本文より抜粋~

なるほど!
時代はゴージャスではなく、気取らず楽しむ普段着がキーワードなのですね。
これは、シャンパーニュに代わってフランチャコルタブームの予感・・・?!

現在エノテカでもキャンペーン中の
フランチャコルタ随一の生産者、ベラヴィスタは、
ワイナリー紹介のトップで紹介されています。















「Bellavista=風光明媚」という名のワイナリー

『ミセス』だけじゃありません。
同じく、30代以降の女性をターゲットにした
雑誌『プレシャス』の2015年8月号でもフランチャコルタ特集が組まれていました。

  もっと飲みたい!もっと知りたい!
 麗しの「フランチャコルタ」大全

と題して、グルメ探偵がフランチャコルタを総力リポート!
いくつかのワイナリーを訪れながら、
フランチャコルタの歴史、製法、既定などをしっかり掘り下げて分析。
女性誌とは思えない、徹底したワインレポートに
「これはワイン専門誌?!」と思わず驚いてしまいました。

















2誌で紹介された、ベラヴィスタのスタンダードキュヴェ
「アルマ・キュヴェ・ブリュット」
只今特別価格3,996円(税込)にて発売中!

『プレシャス』では「フランチャコルタと料理のベスト相性」も取り上げられており
このアルマ・キュヴェ・ブリュットと相性の良い料理として、
蒸しあわび、小柱のフライなどにもよく合うとしつつ
なんと、寿司幸 別館の「かんぴょう巻き オリーブオイル添え」が挙げられています。

とっても興味深い組み合わせですね。

立て続けに女性誌で大特集が組まれているフランチャコルタ。
日本でもついにフランチャコルタブームが来そうな予感?!

ブームはともあれ、
レストランで「最初の1杯はフランチャコルタを。」なんて
さらっと注文する女性が増えると素敵ですね♪


2015年8月4日火曜日

真夏に楽しむ白ワインといえば・・・

東京都の気温は、連日35度を超える猛暑日が続いています・・・
とにかく暑い!

こんな時にはクーラーの効いた部屋で
よーく冷やしたビール!ではなくてたまには白ワインが飲みたいですね。

数あるワインの中でもこの夏一押しのワインが、
ボルドーで造られる「ムートン・カデ・ソーヴィニヨン・ブラン」。
シャトー・ムートン・ロスチャイルドを所有する
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が造るベストセラー、
ムートン・カデシリーズの1本。





















フランスの夏ワインと言えば、
同じくソーヴィニヨン・ブラン種で造られるサンセールが有名ですが、
ボルドーだって負けていません。
石灰質土壌からくる強靭なミネラルと酸が個性的なサンセールと比べ
ボルドー地方は小石が混ざった砂質の土壌で育てられるブドウから
アロマティックな香りに加え、バランスのよい酸とミネラルが特徴の
フルーティーなワインが生まれます。

こちらの「ムートン・カデ・ソーヴィニヨン・ブラン」は
最新の『ワイン王国 No.88 2015年9月号』の特集
「5ツ星探求 ブラインド・テイスティング 1,000円台で見つけたアウトドアワイン31本」で
堂々4.5ツ星を獲得しました!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ワイン王国 No.88 2015年9月号






















ジャン・ジョルジュ東京のシェフソムリエ、田中氏には
特にお勧めの1本として
「柑橘類とカシスの芽などの香り、ミネラルとほのかな麝香の香りもありとても爽やか」
と紹介されました。

また、おすすめ料理として
「魚介のバジルペースト炒め」や、「仔牛の香草焼き」などが挙げられています。
こちらのソーヴィニヨン・ブラン、とてもアロマティックな香りをもつので、
香りが強めのハーブをたっぷり使ったお料理がよく合いそうです♪

実は、ムートン・カデ・ソーヴィニヨンにはこんな楽しみ方も。
それがこちらのワインカクテル「グリーン・ムートン・カデ」。
















作り方はとても簡単。
氷を入れたグラスにシロップ10mlとムートン・カデ・ソーヴィニヨン・ブラン120mlを加え
軽くステアした後にライムの皮を入れて出来上がり。

本当にこのイメージ画像のように、
ソーヴィニヨン・ブランの青草やライムを思わせる香りが
グラスいっぱいに広がる爽やかなカクテルです。

アペリティフに最適ですが、
例えば、夏のおつまみの定番、枝豆と合わせても・・・





















「枝豆の甘みをカクテルの甘みが引き立てて、とーってもgood!!」
とは、実際に自宅で食べたスタッフの弁。

夏にビールもいいですが、
たまには夏向きの白ワインと枝豆も乙ですよ♪是非お試しください(^_-)








2015年7月24日金曜日

原田マハさんが登場!文学ワイン会「本の音 夜話(ほんのね やわ)」

少し前となりますが、第4回文学ワイン会「本の音 夜話」が
ワインショップ・エノテカ 銀座店 カフェ&バー エノテカ・ミレで行われ、
小説家の原田マハさんが登場されました。



















原田さんは学生時代に美術史を学び、その後、
美術コンサルタントやキュレーター(学芸員)として活躍。
アートの世界に長く身を置かれた経験から、
時代もジャンルも様々なアートを主題とする作品を執筆されています。

実は2014年に、ボルドーワインの振興に貢献された方々に贈られる名誉号
“メドック-グラーヴ&ソーテルヌ-バルサック・ポンタン・コマンドリー”を叙任された原田さん。

冒頭で

「ワインはお好きですか?」

と聞かれ、

「すごく飲めそうと言われますが、全くの下戸です(笑)」

と衝撃的な答えが返ってきて、一同びっくり!

美味しいワインをグラス1杯、じっくり時間をかけて飲むのが
原田さん流のワインの楽しみ方だそうです。

お父様が美術全集のセールスマンだったという原田さん。
自宅には全集の在庫が積まれていたため、3歳の頃からアートに親しんでいたそうで
当時はダ・ヴィンチの絵を見て「この人は絵がうまい!」と既に思っていたとか。
原田さんの美術への眼差しは、この恵まれた背景から生まれたようです。

10歳の頃にはピカソの『鳥かご』を見て「ヘタ過ぎ!」と雷に打たれたような衝撃を受け、
自分でも描けると思って以来、原田さんにとってピカソは永遠のライバルになったそうです。
今度は20歳の誕生日に青の時代の作品を見て「ピカソって天才だ!」と
再び雷に打たれた原田さん。

その後「ヘタだけど心にひっかかる」と思って興味をもったのが
山本周五郎賞を受賞した『楽園のカンヴァス』で取り上げたアンリ・ルソーとのこと。
原田さんはこうしてご自身の直観と運に導かれながら、執筆を重ねてきました。





















最新作の『モダン』では、
2000年に森美術館の交流プログラムで
MoMA(ニューヨーク近代美術館)に派遣された際の経験をもとに
この一大美術館で起きる出来事を描いた美術小説短編集です。























『モダン』 / 原田マハ 
文藝春秋 本体価格1,300円+税



「アートも小説もワインも、なくても生きていけるけど、あると人生がより豊かになる。」

と原田さん。

「ワインとアートの共通点は何ですか?」

との質問に、

「その時の状況で味わいや見え方が変化するところ。

 寂しい気持ちの時に飲むワインは、ほろ苦く。
 浮かれた気分の時に飲むワインは、華やかに。
 
 これは小説を読むときも同じ。どちらも生きたものなんです。」

とのお答えをいただきました。

その時々の飲み手や読み手の心情で感じ方が変化するのが、
ワインと小説のおもしろいところですね。






















ストーリーテラーである原田さんらしく、
小説を書くきっかけとなったご自身の体験談もとてもドラマティックで、
会場はすっかりそのお話に引き込まれていました。

美術と人々をつなげる「窓」となるような小説を書きたいと言う原田さん。

「これからもたくさんの窓をつくって欲しい!」と
きっと会場の誰もが心の中で願ったであろう、とっても楽しい会でした。

2015年7月21日火曜日

エレガントなシャトーヌフ・デュ・パプの旗手「ヴュー・テレグラフ」よりオーナーが来日!

エノテカでベストセラーのシャトーヌフ・デュ・パプといえば
「ドメーヌ・ヴュー・テレグラフ」。
テレグラフをはじめ、ローヌを中心に様々なワイナリーを所有する
ヴィニョーブル・ブルニエ社より、オーナーのダニエル・ブルニエ氏が来日。
エノテカ各店でセミナーが行われました。


















↑オーナーのダニエル&フレデリック兄弟

中でも看板ドメーヌであるヴュー・テレグラフは、
1898年に、ダニエルさんの曽祖父であるヒポリット・ブルニエ氏が
シャトーヌフ・デュ・パプの南西にあるベダリット村に設立。
「テレグラフ=電信塔」というユニークな名前は、
電信機の発明者であるクロード・ジャップ氏が
この土地に電信塔を建てたことに由来します。

南フランスを代表する高級ワイン産地、シャトーヌフ・デュ・パプ。
実は3,000ha以上の広大な敷地に300以上の生産者がひしめく一大生産地です。

赤ワインだけで13種のブドウ品種の使用が認められているという
特異なアペラシオンですが、この多種のブドウ品種に加え
多彩なワインを生んでいるのが、モザイク状に広がる複雑な土壌。

ヴュー・テレグラフのエレガントなシャトーヌフ・デュ・パプを生むのは
まさにこの土壌にあります。






















↑白く丸い石がごろごろと散らばっているシャトーヌフ・デュ・パプの畑

ヴュー・テレグラフの所有する畑の特徴は
小石からなる石灰質の土壌と粘土質が合わさった複雑な土壌。
約80%が小石で、その下に20%の粘土質の土壌が広がっています。

樹齢の高いブドウの樹の根は、下層にある粘土質土壌まで根を伸ばし
地中のミネラルや水分を吸い上げているそうです。
これにより、高い気温と、地表にある小石の放射熱でブドウが熟すことがあっても
地下から一定の水分が供給され、過熟がまぬがれるそうです。
だからこそ、果実味とミネラル、酸が調和した
エレガントなシャトーヌフ・デュ・パプが生み出されるのですね。


実は、今回は新商品のお披露目がありました。
それが「シャトーヌフ・デュ・パプ・ピエロン」。
こちらは、「シャトーヌフ・デュ・パプ・ラ・ロケット」
としてリリースされていたワイン。







↑左が「2010年 シャトーヌフ・デュ・パプ・ラ・ロケット」※2010年で終売
 右が「2011年 シャトーヌフ・デュ・パプ ピエロン」こちらは近日中発売予定


こちらの区画「ピエロン」のブドウはロケットの他、
テレグラフのセカンドワインである「テレグラム」に
ブレンドしていましたが、20年ほどたった今、
何度かのテストを経て、単一でリリースしても非常に高い品質と個性を備えた
ワインが生まれることがわかり、待望のリリースとなりました。

平均樹齢約70年のグルナッシュ90%に
樹齢50年の10%のムールヴェードルをブレンド。
ピノ・ノワールを彷彿とさせる、透き通った繊細な香りと
塩っぽさを感じさせるミネラルが特徴的です。

このピエロンはすでに
フランスの権威あるワイン誌『REVUE DE VIN DE FRANCE』2014年1月号で
20点満点中18点という高評価を獲得したほか、※掲載は2012年
様々なワイン誌で絶賛され、早くも評価を確立しつつあります。

こちらはフラッグシップの「シャトーヌフ・デュ・パプ・ラ・クラウ」
こちらは平均樹齢65年で、グルナッシュ65%にムールヴェードル15%、
シラー15%、サンソー、クレレットなどをブレンド。




↑「2011年 シャトーヌフ・デュ・パプ・ラ・クラウ」

豊かな赤黒系果実にフローラル、ハーブの香り。
しっかりとした骨格と凝縮感がありながらも
後味はとても繊細で、透明感溢れる仕上がり。

ダニエル氏たちがドメーヌに参画して30年と少し。
その間に、いくつかのドメーヌを獲得しましたが、
驚くほどワインのラインナップは変わっていません。
ライナップを増やす代わりに、
出来の悪いブドウは全てネゴシアンに売ってしまうという潔さ。

この潔い姿勢が、透明感溢れる美味しいワインを生み出す秘訣なのですね。

▼ヴィニョーブル・ブルニエのワインはこちら▼
http://www.enoteca.co.jp/item/list?_producer=85