2015年7月21日火曜日

エレガントなシャトーヌフ・デュ・パプの旗手「ヴュー・テレグラフ」よりオーナーが来日!

エノテカでベストセラーのシャトーヌフ・デュ・パプといえば
「ドメーヌ・ヴュー・テレグラフ」。
テレグラフをはじめ、ローヌを中心に様々なワイナリーを所有する
ヴィニョーブル・ブルニエ社より、オーナーのダニエル・ブルニエ氏が来日。
エノテカ各店でセミナーが行われました。


















↑オーナーのダニエル&フレデリック兄弟

中でも看板ドメーヌであるヴュー・テレグラフは、
1898年に、ダニエルさんの曽祖父であるヒポリット・ブルニエ氏が
シャトーヌフ・デュ・パプの南西にあるベダリット村に設立。
「テレグラフ=電信塔」というユニークな名前は、
電信機の発明者であるクロード・ジャップ氏が
この土地に電信塔を建てたことに由来します。

南フランスを代表する高級ワイン産地、シャトーヌフ・デュ・パプ。
実は3,000ha以上の広大な敷地に300以上の生産者がひしめく一大生産地です。

赤ワインだけで13種のブドウ品種の使用が認められているという
特異なアペラシオンですが、この多種のブドウ品種に加え
多彩なワインを生んでいるのが、モザイク状に広がる複雑な土壌。

ヴュー・テレグラフのエレガントなシャトーヌフ・デュ・パプを生むのは
まさにこの土壌にあります。






















↑白く丸い石がごろごろと散らばっているシャトーヌフ・デュ・パプの畑

ヴュー・テレグラフの所有する畑の特徴は
小石からなる石灰質の土壌と粘土質が合わさった複雑な土壌。
約80%が小石で、その下に20%の粘土質の土壌が広がっています。

樹齢の高いブドウの樹の根は、下層にある粘土質土壌まで根を伸ばし
地中のミネラルや水分を吸い上げているそうです。
これにより、高い気温と、地表にある小石の放射熱でブドウが熟すことがあっても
地下から一定の水分が供給され、過熟がまぬがれるそうです。
だからこそ、果実味とミネラル、酸が調和した
エレガントなシャトーヌフ・デュ・パプが生み出されるのですね。


実は、今回は新商品のお披露目がありました。
それが「シャトーヌフ・デュ・パプ・ピエロン」。
こちらは、「シャトーヌフ・デュ・パプ・ラ・ロケット」
としてリリースされていたワイン。







↑左が「2010年 シャトーヌフ・デュ・パプ・ラ・ロケット」※2010年で終売
 右が「2011年 シャトーヌフ・デュ・パプ ピエロン」こちらは近日中発売予定


こちらの区画「ピエロン」のブドウはロケットの他、
テレグラフのセカンドワインである「テレグラム」に
ブレンドしていましたが、20年ほどたった今、
何度かのテストを経て、単一でリリースしても非常に高い品質と個性を備えた
ワインが生まれることがわかり、待望のリリースとなりました。

平均樹齢約70年のグルナッシュ90%に
樹齢50年の10%のムールヴェードルをブレンド。
ピノ・ノワールを彷彿とさせる、透き通った繊細な香りと
塩っぽさを感じさせるミネラルが特徴的です。

このピエロンはすでに
フランスの権威あるワイン誌『REVUE DE VIN DE FRANCE』2014年1月号で
20点満点中18点という高評価を獲得したほか、※掲載は2012年
様々なワイン誌で絶賛され、早くも評価を確立しつつあります。

こちらはフラッグシップの「シャトーヌフ・デュ・パプ・ラ・クラウ」
こちらは平均樹齢65年で、グルナッシュ65%にムールヴェードル15%、
シラー15%、サンソー、クレレットなどをブレンド。




↑「2011年 シャトーヌフ・デュ・パプ・ラ・クラウ」

豊かな赤黒系果実にフローラル、ハーブの香り。
しっかりとした骨格と凝縮感がありながらも
後味はとても繊細で、透明感溢れる仕上がり。

ダニエル氏たちがドメーヌに参画して30年と少し。
その間に、いくつかのドメーヌを獲得しましたが、
驚くほどワインのラインナップは変わっていません。
ライナップを増やす代わりに、
出来の悪いブドウは全てネゴシアンに売ってしまうという潔さ。

この潔い姿勢が、透明感溢れる美味しいワインを生み出す秘訣なのですね。

▼ヴィニョーブル・ブルニエのワインはこちら▼
http://www.enoteca.co.jp/item/list?_producer=85

































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