2015年7月7日火曜日

「ソーテルヌの伝道師」シャトー・ドワジー・ヴェドリーヌよりオーナーご夫妻が来日!

先日、ソーテルヌの格付けグラン・クリュ・クラッセ第2級の
シャトー・ドワジー・ヴェドリーヌより、オーナーご夫妻が来日。
スタッフ向けにプチセミナーが開かれました。























↑奥様のセヴェリーヌさんと、
   シャトーのオーナー兼ワインメーカーを務めるオリヴィエ・カステジャさん

カスティジャ家はボルドーの名門一族で、
オリヴィエさんはお兄様と共にボルドー最大のネゴシアン、
ジョアンヌ社の経営もされています。

甘口ワインの世界最高峰、ソーテルヌ。
知っているけど、なかなか飲む機会がないという方が多いかもしれません。

食後酒としてデザートと共に楽しむイメージの強いソーテルヌですが、
オリヴィエさんのおすすめは「アペリティフ」として食前に楽しむこと。
若いヴィンテージのものは、よく冷やして食前酒として楽しむのが一番だそうです。

さっそくリリースされたばかりの2012年と、2005年を
飲み比べてテイスティングしました。
















↑左が2012年のドワジー・ヴェドリーヌ。右の色の濃い方が2005年度産。

2012年は白桃やパイナップルフルーツ、ヴェルガモット、
そしてジャスミンやハーブのニュアンス。
とろりとして強い甘みがありますが、フレッシュな酸味が十分あり
後味はとても爽やか。

ちょうどテイスティングが始まったのが夕方5時。
疲れが出てきた夕方に飲む、冷えたソーテルヌのおいしさといったら!
スタッフ一同、至福の表情で飲み干していました(笑)

オリヴィエさんもすかさず、

「疲れたときにこそソーテルヌを食前に飲むと、この甘さが元気を出してくれて、
 食欲増進効果もあるんですよ!」

と後押し。
確かに、上品な甘さがじんわりと体中に染み渡って、
優雅な気分で食事が始められそうです。

今や食前酒としてメジャーなシャンパーニュも、
実はかつては食後に楽しむものだったそうです。
それが食前酒として親しまれるようになって、一気に消費量が伸びたとか。

オリヴィエさんは、シャンパーニュに続けとばかりに、
ソーテルヌがアペリティフとして人気が出るように啓蒙活動をしているそうです。
まさに「ソーテルヌの伝道師」。
「ソーテルヌをもっと多くの人に楽しんで欲しい!」という熱意には
スタッフも圧倒されました。

















一方で、10年熟成させた2005年。
2005年は、非常に暑い夏でブドウがパーフェクトに熟したヴィンテージ。
アプリコット、マンゴーのコンフィチュール、お花や蜂蜜のアロマ。
複雑味があり、長い余韻が続きます。

熟成させたソーテルヌは、香りが複雑になり酸味も穏やかになっているので
食後に音楽などを聞きながら、じっくりといただくのがおすすめだそうです。

また、奥様のセヴェリーヌさんは、
ワインはドワジー・ヴェドリーヌしか飲まない(!)ほどお好きだとか。
特にフルーツとの組み合わせが最高とのことで、
ご自宅では冷蔵庫で冷やしたワインを14歳のお孫さんとともに
夕方くらいから楽しんでいるそうです。何ともうらやましいですね。






















一緒に楽しむおすすめのフルーツは、オレンジやピーチ、パイナップル。
どれもドワジー・ヴェドリーヌの香りの要素となっているフルーツ。
フレッシュなフルーツやフルーツのシャーベットは、若いヴィンテージに。
ドライフルーツや、ソテーしたフルーツは、熟成させたソーテルヌが合うそうです。
生姜も、ソーテルヌと相性のいい素材です。

また、意外なことに、生の牡蠣がソーテルヌに合うそうです。
ボルドー地方は牡蠣の名産地。ソーテルヌと牡蠣の組み合わせは古くからあり、
牡蠣のヨード香がソーテルヌとマリアージュするとか。

もう一つ、耳寄りな情報が。
一旦空けると数日で飲まなければならないワインと違って、
ソーテルヌは栓をして冷蔵庫に入れておけば2週間はもつそうです。
1本はなかなか飲みきれないですが、これなら安心ですね。

シャトー・ドワジー・ヴェドリーヌは、お手頃な価格も魅力。
どんどん値段が上がっているイケムやクリマンと違って、
「最高のクオリティのワインと手ごろな価格」を目指しているドワジー・ヴェドリーヌは
手ごろな価格を維持するよう努力しているそうです。






















2011年 シャトー・ドワジー・ヴェドリーヌ
5,000円(5,400円 税込)

ディナーの前のアペリティフに、よく冷えたソーテルヌとチーズで乾杯!
なんてとっても贅沢ですね♪


ぜひ一度お試しあれ。





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