2016年10月24日月曜日

NZシレーニのチーフワインメーカーが日本で必ず食べるもの

先日、ニュージーランドのシレーニ社より、
チーフワインメーカーのグラント・エドモンズ氏が来日。
インタビューに答えていただきました。





















↑シレーニのチーフワインメーカーで、Mr.メルロことグラント・エドモンズ氏。

近年世界的に人気が高まっているニュージーランドワイン。
今年のレポートでは、輸出量は前年比10%増。
特にアメリカやイギリス、北欧など欧米諸国での需要が
数字を牽引しているそうです。

世界各国で和食のブームなど、ライトな食事のトレンドはしばらく続いており、
旧世界にはない豊かな果実味と、
旧世界らしい繊細さ備えたニュージーランドワインは、
まだまだ世界を席巻しそうです。


グラントさんのワイン歴はとてもユニーク。
約28年前、バックパックを背負って世界中を旅していた時に
フランス、イタリアといったヨーロッパ各国を来訪。
その時に「ファンタスティックな」料理とワインを口にし、ワイン造りに興味をもちます。

帰国後は、ニュージーランドでも古くから続く名門ワイナリーヴィラ・マリアに就職。
ワインメーカーとして活躍しながら、
オーストラリアやボルドーでもワイン造りを経験します。

世界各国でのワイン修行の後、念願叶って小さなワイナリーを立ち上げたころ、
「新しいワイナリーをつくるから、一緒にワインを造らないか」と声をかけてきたのが
シレーニ・エステートの創業者であり社長のグレアム・エヴリー氏。




















↑シレーニの創業者であり、社長であるグレアム・エヴリー氏。

医学書の販売で財を成したグレアム氏は、
実は、ヴィラ・マリアの顧客だったそうで、
そこでワインメーカーを務めていたグラント氏を見出したそうです。

そんな2人がホークス・ベイの中でもワイン造りに最適な土地を捜し、
ブドウを植えたのが1997年。ここからシレーニ・エステートの歴史が始まりました。

ホークス・ベイは「ニュージーランドのフルーツボウル」と呼ばれる産地。
年間の降雨量や気温はボルドーやブルゴーニュに良く似ており、
ソーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワールが植えられている
冷涼なマルボロに比べると平均気温は高く、
厚みのある味わいのメルロやシャルドネといったブドウ品種が
成功している産地でもあります。

現在でこそ多くのワイナリーが進出しているホークス・ベイですが、
シレーニを立ち上げた当時は、辺り一面牧場で、いるのは羊ばかり。
ワイン畑は一つもなかったとか。





















↑こちらは2016年現在のホークス・ベイにあるシレーニの畑。
 広大な土地にブドウ畑が広がっています。

そんな場所を、グレアム氏とグラント氏は少しずつ開拓して
ワイナリーを大きくしていきました。
シレーニ・エステートは、まさにホークス・ベイのパイオニアと言えます。

シレーニのワインと言えば、ソーヴィニヨン・ブランが知られていますが、
実は、ホークス・ベイに拠点をもつシレーニの真骨頂は、
シャルドネとメルロにあります。
特にメルロは、Mr.メルロことグラント氏渾身の1本。



















↑セラー・セレクション・メルロ / シレーニ 
 
 
世界中でワイン造りを学んだグラント氏の
ボルドーの修行先は、サンテミリオンのトップシャトーの一つ、シャトー・パヴィ。
厚い泥の層が砂利質を覆うというホークス・ベイの土壌が、
ボルドーの右岸の土壌に良く似ていたことからメルロを植え始めたそうです。

Mr.メルロと呼ばれるグラントさんには、
来日時にエノテカのスタッフから必ずされる質問があります。
それが

 「お好み焼きはもう食べましたか?」(笑)

2001年の初来日以来、数えきれないほど来日しているグラントさん。
実は日本のお好み焼きが大好きだそうで、
来日すると必ず食べているとか。


















このお好み焼きに合うのは、
何と言ってもシレーニのセラー・セレクション・メルロ。

お好み焼きの甘辛いソースの風味が、
よく熟したチェリーやプラムのアロマとなめらかな果実味をもつ
やさしい味わいのセラー・セレクション・メルロとマッチします。

エノテカのスタッフがニュージーランドを訪れた際には、
現地でワイナリーの皆さんにお好み焼きを振る舞って大好評だったとか。

お寿司や天ぷらにニュージーランド産のソーヴィニヨン・ブランは鉄板ですが、
現地のチーフワインメーカーも太鼓判を押すお好み焼きとの組み合わせも、
ぜひ一度試してみてはいかがでしょう♪

0 件のコメント:

コメントを投稿