昨年創業120周年を迎えたアルゼンチンの老舗ワイナリー
ボデガ・ノートン社より、マネージャーのマイケル・ミュラー氏が来日。
ノートンのワインについて、お話を伺いました。
↑マイケル・ミュラー氏 オーストリア人です。
ボデガ・ノートンは日本に上陸して約20年以上。
エノテカが創業当時より取り扱っていおり
2013年から3年連続で、日本での輸入量がアルゼンチンNo.1※に輝いた
アルゼンチンのトップワインメーカーでもあります。
※「食品産業新聞」銘柄別ランキング
オーナーは、クリスタルで有名なオーストリアのスワロフスキー社。
1989年に、ジェルノ・ランジュ・スワロフスキー氏が
アルゼンチンワインのポテンシャルに開眼。
数多くのワイナリーの中から、
90年以上の歴史をもち、広大な自社畑に囲まれた唯一のワイナリー
ボデガ・ノートンを買い取ったのです。
ボデガ・ノートンはアンデス山脈の山麓に、1,200haという広大な自社畑を所有。
標高1,200m以上の高地にも畑をもち、大変恵まれた環境でブドウが育ちます。
また、歴史が古いワイナリーだけに
ブドウの樹齢も高く、マルベックは100年以上、
カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランも80年を超える樹があるとか。
こうした恵まれた畑に加えて、ボデガ・ノートンのすごいところは
強力な布陣の醸造家たち。
↑左から、新しく着任したワインメーカー、ダヴィッド・ボノミ氏
社長のマイケル・ハルストリック氏
チーフワインメーカーのホルヘ・リッチテッリ氏
現在チーフワインメーカーを務めているホルヘ・リッチテッリ氏は
2013年、ワインエンスージアストが選ぶ「ワインメーカーズ・オブ・ザ・イヤー」に
南米で初めて選ばれたというアルゼンチンワイン界を代表する巨匠。
さらに最近ホルヘ氏の右腕として入社したのが、ダヴィッド・ボノミ氏。
名門ドニャ・パウラでチーフワインメーカーを務めていた彼は
ワイン・アドヴォケイト誌でも「将来が楽しみだ。」と言わしめる注目の若手醸造家です。
ホルヘ氏の長年の経験に裏打ちされたワイン造りに
ダヴィッド氏の若い感性が加わって、
ボデガ・ノートンのワインはさらに進化を遂げている模様。
オーガニック認証を受けたワインやソーヴィニヨン・ブラン種を使った白ワインなど
新しいプロジェクトが次々と進行中だとか。楽しみですね♪
さて、マイケル氏に紹介していただいたワインの中でも
特に印象的だった2本をご紹介します。
1本は、初代オーナー、ジェルノ・ランジュ・スワロフスキーの名を冠した
トップキュヴェ「ジェルノ・ランジュ」。
樹齢107年という超高樹齢のマルベックに、
樹齢83年のカベルネ・ソーヴィニヨン、
樹齢92年のカベルネ・フランをブレンドして造られるというこちら。
それぞれの品種ごとにバリックで18ヶ月熟成させ
さらに瓶内熟成を14ヶ月行い、ようやく出荷される
ワイナリーの威信をかけたフラッグシップです。
良年にだけリリースされ、生産量は4,000本弱という稀少キュヴェ。
鮮やかなプラム、チェリー、すみれの花、スパイスのアロマ。
舌触りはスムーズで、しっかりとしたミネラルが感じられます。
頂いた2008年は1時間前にデキャンタージュしており
すでに美味しくいただけましたが、
あと数年は待ちたいと思わせる、高い熟成ポテンシャルを感じさせる深遠な1本でした。
ジェルノ・ランジュ 2010年
10,000円(10,800円 税込)
もう一つ、忘れてはならないのが「プリヴァーダ」。
「プリヴァーダ=プライヴェート」と言う名が付けられたこちらのワイン。
初代オーナーのスワロフスキー氏が、
「私たち家族が楽しむためのワインを造ってくれませんか。」
と、チーフワインメーカーのホルヘ氏に依頼したのが始まり。
当初は完全に自家消費用に造られたプライヴェートなワインでした。
プリヴァーダ 2013年
3,000円(3,240円 税込)
樹齢80年以上のマルベック40%に、メルロ30%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%をブレンド。
これは、スワロフスキー氏のこだわりで不変の比率だそうです。
砂糖漬けのフルーツ、リコリス、ブラックチェリーの香り。
凝縮した果実味と生き生きした酸が感じられます。
マイケルさん曰く
「実はヨーロッパでブライドテイスティングをすると、
フランスやイタリアの1万円近くするワインを上回る評価を獲得することもありますよ!」
なるほど、それも納得の完成度です。
非常にパワフル、熟成ポテンシャルを秘めているため、
こちらも召し上がる1時間くらい前に抜栓することをおすすめします。
ボデガ・ノートンは、千円台のカジュアルなワインの品質もさることながら
フラッグシップワインの品質の高さは特筆もの。
世界の高級ワインを飲みなれている方にこそ
一度試していただきたい逸品です。
▼3月末までキャンペーン中!ボデガ・ノートンの特集はこちら▼
http://www.enoteca.co.jp/norton/index.html
0 件のコメント:
コメントを投稿