2016年3月13日日曜日

「世界で最も称賛されるシャンパーニュブランド2016」発表!

イギリスの飲料専門誌『ドリンクス・インターナショナル』が選ぶ
「世界で最も称賛されるシャンパーニュブランド2016」が先日発表されました。

この「世界で最も称賛されるシャンパーニュブランド」は
マスター・オブ・ワインやソムリエ、ジャーナリストなどからなる
アカデミー会員が毎年選ぶもの。
選考のポイントは

・近年において品質と一貫性が維持されていること
・価格に対してお得感があること
・全てにおいてブランドイメージが高い水準にあること

などだそうです。

そしてもう一つ重要なポイントが、
選考は、ノン・ヴィンテージのキュヴェを対象としていることです。


さっそくランキングを見てみましょう。

1位 KRUG




















24,000円(25,920円)


3年間に渡り首位を守っていたボランジェが4位となり、
見事1位に輝いたのがクリュッグです。

現当主、オリヴィエ・クリュッグの
「誰もがクリュッグを初めて飲んだ時の味を覚えている」
という言葉どおり、強烈な個性とブランド力を備えた無二の存在。

1次発酵は全て小樽熟成、その後
「芸術」と形容されるアッサンブラージュ。
(シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエをブレンド。比率は非公開)
6年間という長い瓶内熟成を経てようやくリリースされる
スタンダードキュヴェの域を超えた比類のない1本です。


2位 LOUIS ROEDERER






















2位に輝いたのは、ルイ・ロデレール。
クリュッグやボランジェに続いて、毎年高順位をマーク。
必ず5位以内につけているブランドです。

今回は、特にフラッグシップキュヴェであるブリュット・プルミエが
「素晴らしく良いコンディションであり続けた」ことが高く評価されました。
メゾンの顔とも言えるノン・ヴィンテージのシャンパーニュは、
「いつどこで飲んでも美味しい」ということが非常に重要であり、
またそれを維持することがいかに大変か、メゾン自身が語っていました。

ルイ・ロデレールは、全てのキュヴェにおいて
製造番号から、いつ瓶詰されたのか、などの
詳細情報がわかるようになっています。
※ルイ・ロデレールのオフィシャルサイトで確認できます。
こうした品質に対する真摯な取り組みが実を結んだ結果とも言えますね。

また、ルイ・ロデレールでは
セラーマスターのジャン・バティスト・レカイヨン氏を中心に
他メゾンに先駆けて、オーガニック栽培やビオディナミに取り組んでおり
これにより、よりよく熟したブドウが収穫できるようになり
ドサージュ(リキュールの添加)の量を徐々に減らしているそうで
革新的な取り組みと、それが成功している点も高く評価されました。

こちらのブリュット・プルミエは
ピノ・ノワールが40%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエが20%というブレンド。
大樽で仕込んだリザーヴワインを贅沢に使用し、
3年以上の熟成を経てリリースされます。
繊細でありながら、複雑味とリッチさを備えた味わいで
間違いなく、ノン・ヴィンテージ・シャンパーニュのトップに数えられる1本です。


3位 POL ROGER





















3位につけたのは、
英国王室に愛される格式高いメゾン、ポル・ロジェ。
こちらは、ウィリアム王子殿下とキャサリン妃の結婚式で
振る舞われたことでも話題になった1本です。

3位に選ばれた理由について
「革新的な変革を恐れない」と評されたとおり、
ポル・ロジェは前社長のパトリス・ノワイエルが就任した1998年以降
資金を投入して醸造設備を刷新したほか、
クリュッグで働いていたドミニク・プティをセラーマスターに抜擢。
こうした大規模な改革が功を奏し、見事スターメゾンの仲間入りを果たしました。

ポル・ロジェのシャンパーニュの特徴は、木樽用いず、ステンレス発酵を行うこと。
ブドウのピュアさが際立つ味わい。
ピノ・ノワールとシャルドネ、そしてピノ・ムニエを等比率でブレンドしており
バランスの良さが魅力です。


不変に見えるシャンパーニュブランドも
その価値を維持するために、常に革新を続けており
特に、変化を恐れず、常に新たな取り組みを行っているメゾンが
高く評価される結果となったようです。

▼クリュッグ、ルイ・ロデレール、ポル・ロジェほか、
 トップメゾンが集まったシャンパーニュの祭典の特設ページはこちら▼




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