先日、イタリア産スパークリングワインの最高峰
フランチャコルタの老舗ワイナリー「ベラヴィスタ」より
輸出部長のヴィタリアーノ・ティリート氏と
アジア・パシフィック担当マネージャー のヴェラ・マリサーニ女史が来日。
ベラヴィスタの魅力について語ってくださいました。
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アジア・パシフィック担当マネージャー のヴェラ・マリサーニ女史
輸出部長のヴィタリアーノ・ティリート氏
ベラヴィスタは1977年、
建設会社を経営していたヴィットリオ・モレッティ氏が設立。
当時のクライアントをもてなすために、
趣味でフランチャコルタを造ったのが始まりだったそうです。
ところがその遊び半分の趣味は、
ある人物との運命的な出会いによって本気のビジネスに。
その人物が、伝説的なワインメーカーである
マッティア・ヴェッツィオーラ氏。
↑左 創始者にしてオーナーのヴィットリオ・モレッティ氏
右 チーフワインメーカーのマッティア・ヴェッツィオーラ氏
「最高のスパークリングワインを造る」
という明確なヴィジョンをもったモレッティ氏と、
「天賦の才能とテクニック」をもった、ヴィタリアーノさん曰く
「クレイジーガイ」のマッティア氏が出会ったことで、
ベラヴィスタが生まれました。
創業約40年。
モダンなパッケージデザインからも新興のワイナリーと思われそうですが
実はフランチャコルタにおいて、ベラヴィスタは老舗中の老舗。
今ではイタリア随一のスパークリングワイン銘醸地として
世界に知られるフランチャコルタ地方ですが、
1970年代初頭は、全く無名の産地で、ワイナリーはほとんどありませんでした。
そもそもフランチャコルタの地名が、「Tax Free」に由来しており
16世紀頃は、大変痩せた土地で定住する人が少なく、
王様が人口の流出を防ぐために課税をなくした、なんて逸話があるほどだそうです。
現在ベラヴィスタが所有する畑は200ha。
フランチャコルタの全生産地2,800haのうち、
7%を占める最大規模の所有者です。
高級スパークリングワイン産地として知られるようになった今では、
フランチャコルタの畑を買うことは非常に困難だそうで、
黎明期によい畑を購入できたことが、ベラヴィスタの成功の秘訣のようです。
こうして初期に手に入れた自社畑のブドウ100%で
フランチャコルタを造るのがベラヴィスタのポリシー。
多くの生産者が買いブドウに頼るフランチャコルタにおいて、
大手生産者でこれを実践しているのはベラヴィスタだけ。
「フランチャコルタで一番コストがかかっているのがベラヴィスタ!」
とヴィタリアーノさん。
シャンパーニュの名門、ルイ・ロデレールで修行をしたという
チーフワインメーカーであるマッティア氏が言うには、
「シャンパーニュはセラーで造られるが、フランチャコルタは畑で造られる。」
とのこと。
冷涼な気候で完熟したブドウを安定的に収穫することが
困難なシャンパーニュ地方では、
大量のワインのストックをもち(リザーヴワイン)、
それらをブレンドすることが、安定した品質のシャンパーニュを造るカギとなります。
一方で、温暖な気候に恵まれているフランチャコルタでは
完熟したブドウができるのは当たり前。
いかにその良質なブドウの風味を生かしたスパークリングワインを造るか、
が成功のカギとなります。
ベラヴィスタでは、ぎりぎりまで完熟させたブドウを
400人もの人員を投入して一気に収穫。
通常1時間くらいで行うプレスを、4時間ほどかけてゆっくりソフトに行い
雑味のない果汁だけをしぼります。
こちらはスタンダード・キュヴェの「アルマ・グラン・キュヴェ」。
洋ナシ、白い花、バニラなどの複雑な香り。
泡はとてもクリーミー。
これまでは「ブリュット」でしたが
昨年「アルマ・グラン・キュヴェ」と大きくリニューアルしました。
リリースから約40年。
グラン・キュヴェに相応しい品質を備えたと判断され、
熟成期間は24ヶ月だったのを30ヶ月に伸ばし、
中身も一回り成長した新しいキュヴェです。
自社畑100%にこだわるベラヴィスタでは、
これ以上生産量やラインナップを増やすことは考えておらず、
これからは、一つ一つのキュヴェの品質を高めていくことに力を注いでいくそう。
その筆頭がこのアルマ・グラン・キュヴェ。
「アルマ・グラン・キュヴェはワイナリーの名刺とも言えるフラッグシップ。
このキュヴェの品質向上に力を入れることが今一番大切!」
ヴィタリアーノさんが熱く語ってくださいました。
ますます美味しくなるアルマ・グラン・キュヴェに期待してます!
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