2016年2月7日日曜日

ブルゴーニュで活躍する日本人醸造家、ルー・デュモンの仲田さん来日!

先日、ブルゴーニュのネゴシアン、
ルー・デュモンよりオーナーであり醸造家である仲田さんが来日。
エノテカのオフィスに来てくださいました。

仲田さんは大学時代にワインに開眼し、
1995年に単身渡仏。
2000年にはニュイ・サン・ジョルジュにワイナリーを設立し
その後の活躍は目覚ましい、知る人ぞ知る日本人醸造家。


 
 
 
↑仲田晃司さん
 
異国で、しかも本場フランスでワインを造るだけでも
苦労が容易に想像できるというのに、
たった数年でワイナリーを造って
世界で称賛されるようになるなんて、すごい行動力の持ち主。
 
さぞかしパワフルな方だろう勝手に想像していたのですが、、
実際にお会いすると、とってもやわらかな物腰の方。
 
オフィスに入るなりスタッフ30名が一斉に歓迎すると
「恥ずかしい~」とおっしゃって顔を隠してしまう(笑)
その謙虚な姿勢にこちらが恐縮するほどでした。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
色々とお話をする中で、
これまであまり知られていなかったこだわりがわかりました。
 
まず、ルー・デュモンでは買い取るブドウについて、
以下の厳しい条件を課しているそうです。
 
・樹齢が30年以上のブドウの樹であること
・防腐剤は使用していないこと
 
また、原則ほぼ全てのワインはブドウのまま買い取っており
(ムルソーだけ、醸造所への移送に時間がかかるため
 現地でジュースにしてから運ぶそう)
 
しかもその70%は、ブドウの摘み取りから
選果までを、ルー・デュモンのスタッフが行っているそうです。
もはやネゴシアンとは呼べないほどのこだわり!
 
そして取引している80~85%の生産者は
10年以上という長いお付き合いのある
方達ばかりだそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
↑ルー・デュモンのスタッフたち
 
 
また、2008年には念願の自社畑を
ジュヴレ・シャンベルタンに購入。
1haの自社畑でブドウを栽培しており、
2013年からはビオに移行しているそうです。
現在はまだ生産量が少なく、オレンジのネゴシアンラベルに
ブレンドすることも多いとのこと。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ブルゴーニュ地方では
近年の生産量の少なさと人気の高まりから
畑の購入だけでなく、ネゴシアン業での新規参入も
大変難しい状況だそう。
 
そんな中で、
着実にリリースするワインを増やし続けている仲田さん。

「なんのコネもない中でどうして取引を広げることができたのですか?」

と質問したところ、

「一番は、ポテンシャルのある畑の所有者を見つけて、
いい年も悪い年も毎年根気よくブドウを買い続けることが大切。」

と答えてくれました。
もちろん、お人よしの所有者ばかりではありません。
大手ネゴシアンが高い買取価格を提示すれば、
そちらに流れてしまうこともあります。
 
それでも長い付き合いの中で信頼関係を築いていけば
強力なパートナーシップが結べます。
 
インタビューでは、スタッフも驚く
ブドウの売買の細かな取り決めや裏事情まで
包み隠さず答えてくれた仲田さん。
 
その実直な人柄が
フランスで成功している秘訣なのだと
スタッフ一同納得しました。

2016年には待望のドメーヌワインがリリースするとか!
まだまだ生産量が少ないため、
皆さんにご案内できるかどうかはわかりませんが、
仲田さんが全て手掛けたワイン、楽しみです♪

▼ルー・デュモンのワインはこちら▼
http://www.enoteca.co.jp/item/list?_producer=489

 
 
 

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