イタリアワイン好きの皆さんに朗報です。
イタリアで最も権威あるワイン誌 「ガンベロ・ロッソ ヴィニ・ディタリア」の
日本語が遂に刊行されました!
ガンベロ・ロッソ イタリアワインガイド2014
(講談社MOOK)/講談社
実はこのガイドブックは、約30年の歴史があり、
すでに英語、ドイツ語、そして中国語版まで発行されていながら、
なぜか日本語版は存在しませんでした。
今回、ファン待望の日本語版の刊行と言えます。
さらに、翻訳をしているのは、こちらもイタリアワイン好きなら知らぬ人はいない、
宮嶋 勲氏なのです。宮嶋氏は、ローマの新聞社に務めた後、
2004年からエスプレッソ・イタリアワインガイドの試飲スタッフ、
2006年からガンベロ・ロッソ・レストランガイドの執筆スタッフを務めている
という生粋のイタリア通。
エノテカでも、ガヤやカステッロ・ディ・アマといった
イタリアワイン生産者の大御所が来日する際は、
必ず「宮嶋氏を一緒に!」とラブコールが来るほど、
生産者からの信頼も厚い同氏。
ワインに精通した宮嶋氏の翻訳に期待が高まります。
さて、ガンベロ・ロッソについておさらいしてみると、
毎年編成されるワイン専門家約60名がチームを組み、
数か月をかけてイタリア中のワイン産地、数千のワイナリーを回り、
45,000以上のサンプルをブラインドで試飲し、掲載するワインを選考。
という何とも気が遠くりそうな徹底した方法で作られている、
世界でも稀なガイドブックなのです。
試飲されたワインはグラスの数(1~3)で評価され、
最高評価のトレ・ビッキエリ(3グラス)には約300~400種のワインが選ばれます。
また、このトレビッキエリをたくさん獲得しているワイナリーは、
★付きの優良生産者として、巻頭で紹介されています。
↓★付きのワイナリー
トレ・ビッキエリを10回獲得すると星が一つ与えられます。
ダントツのトップ5つ星は、イタリアワインの帝王、ガヤだけ。
日本語版の良いところは、
各ワイナリー紹介に添えられた、詳細な説明がしっかり読めるということ。
毎年編成されるチームが「実際にワイナリーを訪問して試飲」しているというだけあって、
生産者のコメント、土地やヴィンテージに関する記述は、簡素ながらも
本当に臨場感に溢れていて、リアリティがあります。
例えば、ヴェネトのアレグリーニについてのコメントを抜粋すると、
~近年植樹された畑は垣根式であるが、古い畑には今でもペルゴラ仕立てのものもある。
今年もアマローネ2009が最も説得力のあるワインだった。~中略~
ラ・ポイア2009も絶好調だ。コルヴィーナ100%のワインで、
例年よりも閉じていて、シャープな味わいだ。~
経験のあるスタッフが毎年ワイナリーに足を運んでいるからこそできる
そんなコメントが並んでいます。
思えば、ワインの品ぞろえがいいなあと感じるイタリアンレストランに行くと、
必ず棚に飾ってあったのがこのヴィニ・ディタリアのワインガイド。
これだけ詳しくイタリアワインの最新情報が掲載されているのですから、
ソムリエの支持が厚いのもうなずけます。
もちろん評価を参考にするのもいいですが、
ぱらぱらとページをめくっているだけでも、
各ワイナリーに添えられた、
ワイン好きのツボを押さえたコメントがたまりません。
イタリアワイン好きの方は必見ですよ!
★★★★★ガンベロロッソ5つ星生産者、ガヤのワインはこちら↓
http://www.enoteca.co.jp/item/list?_label=P5
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