いよいよ来月、11月17日(木)の解禁が迫ったボジョレー・ヌーヴォー。
気になる今年2016年の出来はどうだったのでしょうか?
フランスから届いた最新の作柄情報をご紹介いたします!
↑クリュ・ボジョレーのスペシャリスト、アンリ・フェッシの畑
エレガントで魅惑的なワイン
まずは、10月14日に発表されたボジョレワイン委員会のプレスリリースをご紹介。
「春の悪天候に対し、夏は期待通りぶどうの成熟に理想的な天候だった。
収穫前の数週間は暑く乾燥していたため、ぶどう樹、
造り手の双方につかの間の休息の時間をもたらした。
ぶどうは成熟が遅れたことで、夜間は気温が下がり日中は太陽に恵まれ
気温が高いという環境にさらされ、
それによって収穫時までに理想的な熟度に達することができた。
そして、とても良いヴィンテージを予想させる心地よい爽やかさも維持している。
収穫の期間は晴天に恵まれた。まるで自然からの、(春の悪天候に対する)
お詫びのしるしであるかのような好天のインディアンサマー(小春日和)で、
収穫されたぶどうの品質から判断しても、自然は太陽を出し惜しみしなかったようだ。」
そしてボジョレーの栽培・醸造研究所幹部のベルトラン・シャトレ氏は
「2016 年は力強いというよりもエレガントで、酸と果実味、
ストラクチュアとのバ ランス、そして爽やかさと味わい深さとのバランスがすばらしい」
とコメントしてます。
※2016 年10 月14 日付 ボジョレワイン委員会プレスリリースより抜粋
↑アンリ・フェッシの醸造責任者、ローラン・シュヴァリエ
ワイナリーを満たすほどの際立ったアロマ
ボジョレー地区で9つのクリュ・ボジョレーを所有する
“クリュ・ボジョレーのスペシャリスト”アンリ・フェッシからも最新のレポートが届いています。
「今年の9月以降の天候は、非常に暖かく恵まれたものとなり、
素晴らしい天候のもとで収穫作業が行われました。
9月単月の降雨量はほぼゼロであり、日中の平均気温は高く、
夜間は涼しいという理想的な天候が続いたことで
ワイン畑に最高のコンディションをもたらし、
ぶどうは完璧な熟成を遂げることができました。
春の湿り気のあった天候にもかかわらず、夏の天候に恵まれたことで
本年のぶどうは完熟を果たすことができました。
一部で危惧されていた収穫量も適正なボリュームで、昨年よりも多く確保できました。
ぶどうの素晴らしい色調、ストロベリーやブラックチェリーを思わせる、
ワイナリーを満たすほどの際立ったアロマは今年のヴィンテージが高品質であることを
確信させるものでした。」/醸造責任者 ローラン・シュヴァリエ
春先に約15%ほどの生産者が雹によるダメージを受け、
決して楽なヴィンテージではなかったボジョレー地方。
ただ、その後は日照量の多い夏と、収穫期の雨がほぼゼロという好天に恵まれ、
結果的には満足のいく出来のワインが生まれたようです。
いよいよ解禁まであと少し。
ボジョレー・ヌーヴォーを飲んで、
今年のフランスワインの出来を占ってみてはいかがでしょうか♪
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